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3年ぶりの広島での「薩摩琵琶」弾奏会開催

おやっとさ、管理人です。

昨日、薩摩琵琶の弾奏会があり、弊会の会長である塩満さんが出席されたということで

投稿していただきました。

 令和5年6月3日(土)、広島で3年ぶりに開催された、島津義秀氏の「薩摩琵琶」の
弾奏会に、県人会三役をはじめ多くの県人会員が出席し、至福の時を過ごしました。


 演者の島津義秀氏は加治木島津家の第13代当主で、関ヶ原の戦いで東軍(徳川
家康軍)を正面突破し勇名をとどろかせた島津義弘公の末裔に当られ、現在は姶良
市加治木町にある島津義弘公を祀った精矛(くわしほこ)神社の宮司を務める傍ら、薩
摩琵琶の弾奏、「野太刀自顕流」の継承、薩摩郷中教育の伝統を生かした青少年育
成の学舎運営など、薩摩の歴史と伝統を現在に伝える活動を活発に行われ、また、
企業や団体からの依頼による講演活動も数多く行っておられます。


 島津義秀氏とわが「ひろしま鹿児島県人会」とのご縁は十年以上もいただいており
、毎年広島で行われてきた薩摩琵琶弾奏会のほか、県人会の総会にもこれまで数回
ご出席いただき、県人会会員との交流も深めてきております。


 県人会としても精矛神社の行事への参加や、鹿児島での交流等を通じて、氏から
いろいろ薫陶を受けているところです。


 さて、コロナ禍も何とか一段落し、日々の生活もようやく以前の状態に戻りつつあり
ます。県人会の総会も3年ぶりに復活開催となりましたが、この薩摩琵琶弾奏会も3
年ぶりに広島での開催となりました。広島のほか、東京や大阪でも開催されており、
多くの方々を魅了している会です。


 3日の弾奏会では、まず島津義秀氏が久闊を除した後、室町時代以降500年以上
にもわたる薩摩琵琶の歴史について解説されました。
薩摩琵琶を武士の士気向上や青少年の道徳向上、倫理観の醸成のために広めた島
津忠良(日新斎)の「歌舞音曲は風紀を紊すので禁止」しかし「薩摩琵琶は芸能でも芸
術でもない」「侍の嗜みとして推奨する」の精神が今でも生きており、「飲食をともなう
宴席での弾奏は厳禁」、「6人以上の前での弾奏は禁止(注・現在は特に人数制限は
ない)」などの制約がありながら、薩摩の良き伝統文化を現在に、そして今後に伝えて
いく決意を述べられました。


 当日は薩摩琵琶の演目の中でも特に高名な
 「春日野(日新斎作と伝えられるおめでたい内容の曲)」
 「小松の操(平重盛の忠孝を示した)」
 「木崎原合戦(九州の関ヶ原の戦いと言われる大友氏と島津氏の戦い)」
 「蓬莱山(日新斎作と伝えられる琵琶会の最後に必ず謳われる。国家「君が代」の和歌が

  そのまま読み込まれている)」

 の4演目の佳境部分の演奏が行われました。


 島津義秀氏の名解説も相まって、特に「木崎原合戦」では、銅をバチで叩きつけて
風や戦の音を表現する勇壮な「崩れ」の弾奏法は会場全体に響き渡り、会場内はあ
っという間に戦国時代にタイムスリップし、まるで自分がその場にいるかのような臨場
感を肌で感じることが出来ました。


 あっという間に予定の時間が終了しましたが、演者が舞台を去った後も感動の余
韻は会場内に漂っており、すぐに席を立つ人はなかなかいませんでした。皆さん一人
一人がじっと深く、薩摩琵琶の奥深さを堪能しているようでした。
やはり今回の薩摩琵琶弾奏も素晴らしかった。
鹿児島県無形文化財に指定されているだけあると思いました。


 これまでナマの薩摩琵琶に接したことのない人は、知らないうちに人生で大きな損
をしているかもしれません。来年もこの時期に広島で開催される予定とのこと。
この貴重な機会を捉えて、ぜひ次回には薩摩琵琶の弾奏会にご参加をお勧めします

 わが「ひろしま鹿児島県人会」も全面的にバックアップしていきたいと思います。

投稿ありがとうございました。私も次の機会には参加してみたいと思うところです。

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